ルシファー
彼の望みは、全てだった。
完全なる全てだった。
自分の力を果てしなく求めた。
完全な自分でありたかった。
彼は白い翼を折った。
頭部に角を付けた。
尻尾も付けた。
それは、天使から悪魔への変容だった。
彼が去るのを神は許さなかった。
しかし、神は何も言わなかった。
神は、彼を消滅することだけを考えた。
いかに手際よく。
やがて、神は人間を造った。
人間は神に従った。
神は人間をエデンに住ませた。
神は、一つ、ルシファーへの攻撃の武器を手に入れた。
何故だ?
何故に、人間は知恵の実を食べたのだ?
神は信じられなかった。
自分の造った物は完全だと考えていた。
これが神の誤りだった。
完全な誤りだった。
神は後悔した。
それも、激しく。
ルシファーは、一つ、武器を手に入れた。
それは、人間だった。
人間は彼の囁きに耳を傾けた。
人間は、ルシファーの道具になった。
神は怒り、ルシファーは、ほくそ笑んだ。
人間はよく働いた。
ルシファーを崇拝した。
そして、彼はいつからか、サタンと名乗るようになった。
しかし、人間はまたもや変貌した。
神に仕える者と悪魔を崇拝する者に二分した。
善い者と悪しき者に別れた。
そして、神と悪魔の戦いは人間が代理するようになった。
サタンは完全な自分になることを確信した。
人間はよく働いた。
彼の計算に間違いは無かった。
人間はやがて神を殺した。
サタンは角を取った。
尻尾も取った。
白い翼を背中に付けた。
彼は美しくなった。
白く輝くルシファー。
彼はもう何も望まない。
彼は完全になった。
彼は満足して、消滅した。
人間だけが残った。
神は死んだ。
悪魔は消滅した。
今、カオスが渦を巻いている。
月曜日, 1月 01, 2007
土曜日, 12月 23, 2006
M BLUE
M BLUE
よく耳にする言葉に,「マリッジ・ブルー」がある。
そう,結婚を間近にした人が「本当にこの結婚は,正しいのだろうか」というように考え込んでしまい,落ち込んでしまうことだ。
オイラの場合は,無かったが,嫁はあったと言う。
また,こんな言葉もある。
「マタニティ・ブルー」である。
これもよく耳にするであろう。
妊娠による情緒不安定のことである。
オイラの場合は,なかった。
ま,当然だね。
オイラの嫁はなった。
オイラには,「マタニティー・ブルー」は分かるような気がするが,「マリッジ・ブルー」は分からない。
だって,これから幸せになるときじゃあ,あ~りませんか。
好きな人と(殆どの場合)一緒に暮らせるわけじゃあ~りませんか。
分からん。
どうしても分からん。
だって,結婚する相手はオイラだぞ。
世界一の幸せな嫁じゃないか。
理解できん。
誰か教えてくれ。
オイラは今,「ミドルエイジ・ブルー」になっている。
嫁と結婚したことに後悔している。
嫁は,オイラ以上に激しく,絶望的に後悔している。らしい。
困ったもんだ。
Mには,なにか悪い要素があるのだろうか。
誰か教えてくれ。
よく耳にする言葉に,「マリッジ・ブルー」がある。
そう,結婚を間近にした人が「本当にこの結婚は,正しいのだろうか」というように考え込んでしまい,落ち込んでしまうことだ。
オイラの場合は,無かったが,嫁はあったと言う。
また,こんな言葉もある。
「マタニティ・ブルー」である。
これもよく耳にするであろう。
妊娠による情緒不安定のことである。
オイラの場合は,なかった。
ま,当然だね。
オイラの嫁はなった。
オイラには,「マタニティー・ブルー」は分かるような気がするが,「マリッジ・ブルー」は分からない。
だって,これから幸せになるときじゃあ,あ~りませんか。
好きな人と(殆どの場合)一緒に暮らせるわけじゃあ~りませんか。
分からん。
どうしても分からん。
だって,結婚する相手はオイラだぞ。
世界一の幸せな嫁じゃないか。
理解できん。
誰か教えてくれ。
オイラは今,「ミドルエイジ・ブルー」になっている。
嫁と結婚したことに後悔している。
嫁は,オイラ以上に激しく,絶望的に後悔している。らしい。
困ったもんだ。
Mには,なにか悪い要素があるのだろうか。
誰か教えてくれ。
日曜日, 12月 17, 2006
たもちゃん 8
『たもちゃん vol.8』
オイラの嫁が小学生の頃の話だったという。
北海道の短い,そして暑い夏の日だった。
たもちゃんは「トヨエス」を運転していた。
「トヨエス」とは,その頃農家で多く使われていたトラックの種類である。
オイラと嫁の推理では「トヨタ エース」の略と睨んでいる。
たもちゃんが運転していた理由は,製糖工場へ行くためだった。
助手席には,オイラの嫁が乗っていた。
幼い嫁は,昼下がりの暑い日差しの中,熟睡していた。
その頃は,車にエアコンなんて殆ど無かった。
ましてや,トラックには付いているわけも無い。
当然,窓は全開である。
窓からは風のほかに,色々な物が入ってくる。
その時は,蜂が入ってきたらしい。
いきなり狭い空間に閉じ込められた蜂は,身を守るために必死だった。
その結果,蜂は寝ていた嫁を攻撃目標にした。
当然,幼い嫁は痛さで目が醒め,泣いた。
たもちゃんはトラックを停めた。
そして,愛しい娘を苦痛から解放するために行動した。
当然の親子愛である。
誰もたもちゃんを責めることはできやしないだろう。
たもちゃんの取った行動は,蜂に刺された我が子の頬に,アンモニアをかけたことだった。
自家製の。
しかも,おもいっきり。
幼い嫁は,さらに大きく泣いた。
今度は,痛さのためではない。
あまりの異臭にだ。
そう,たもちゃんは我が子に顔面シャワーを浴びせたのだ。
自分の手に少量の尿を取って,刺されたところに付けたのではない。
もろに浴びせたのである。
恐るべし,たもちゃん。
オイラの嫁が小学生の頃の話だったという。
北海道の短い,そして暑い夏の日だった。
たもちゃんは「トヨエス」を運転していた。
「トヨエス」とは,その頃農家で多く使われていたトラックの種類である。
オイラと嫁の推理では「トヨタ エース」の略と睨んでいる。
たもちゃんが運転していた理由は,製糖工場へ行くためだった。
助手席には,オイラの嫁が乗っていた。
幼い嫁は,昼下がりの暑い日差しの中,熟睡していた。
その頃は,車にエアコンなんて殆ど無かった。
ましてや,トラックには付いているわけも無い。
当然,窓は全開である。
窓からは風のほかに,色々な物が入ってくる。
その時は,蜂が入ってきたらしい。
いきなり狭い空間に閉じ込められた蜂は,身を守るために必死だった。
その結果,蜂は寝ていた嫁を攻撃目標にした。
当然,幼い嫁は痛さで目が醒め,泣いた。
たもちゃんはトラックを停めた。
そして,愛しい娘を苦痛から解放するために行動した。
当然の親子愛である。
誰もたもちゃんを責めることはできやしないだろう。
たもちゃんの取った行動は,蜂に刺された我が子の頬に,アンモニアをかけたことだった。
自家製の。
しかも,おもいっきり。
幼い嫁は,さらに大きく泣いた。
今度は,痛さのためではない。
あまりの異臭にだ。
そう,たもちゃんは我が子に顔面シャワーを浴びせたのだ。
自分の手に少量の尿を取って,刺されたところに付けたのではない。
もろに浴びせたのである。
恐るべし,たもちゃん。
木曜日, 12月 14, 2006
小さなクリスマス 2 サンタの苦悩
小さなクリスマス 2 サンタの苦悩
サンタは,苦悩していた。
橇を引くトナカイが怪我をしたからである。
今年のクリスマスは,特に重たいプレゼントのリクエストが多かった。
サンタは,トナカイの長老に相談した。
長老は,顔を顰めてこう言った。
「奴なら今年は無理だよ。無理に橇を引かせると二度と使い物にならないね」
サンタはますます困惑した。
3頭のトナカイでは,運びきれない。
と言って,クリスマスイブには,プレゼントを届けなければ,信用問題に関わる。
所詮,サンタは下請けである。
プレゼントを用意したり,どの子にどのプレゼントをあげたりといった計画は何も知らない。
言われたとおり,プレゼントを運べばいいのである。
サンタは元請に相談した。
元請はGreat Operation Director,通称GODである。
しかし、天の一声で,きちんと仕事ができないのなら,もう二度と下請けに使わないと言い渡されてしまった。
荷物は重い。
トナカイは3頭しかいない。
さて,どうするか。
困り果てたサンタは,決断した。
他の動物達にも手伝ってもらおう。
サンタの要請にたくさんの動物達が集まってきた。
そう,サンタは人望が厚いのである。
日本の子供達へのプレゼントは,黒猫とペリカンとダックスフントとパンダと飛脚が志願した。
こうして,日本では,黒猫とペリカンとダックスフントとパンダと飛脚がプレゼントを運ぶこととなった。
それ以来,クリスマス以外にも彼らが色々な物を運ぶこととなった。
これが、宅配便の所以である。
サンタは,苦悩していた。
橇を引くトナカイが怪我をしたからである。
今年のクリスマスは,特に重たいプレゼントのリクエストが多かった。
サンタは,トナカイの長老に相談した。
長老は,顔を顰めてこう言った。
「奴なら今年は無理だよ。無理に橇を引かせると二度と使い物にならないね」
サンタはますます困惑した。
3頭のトナカイでは,運びきれない。
と言って,クリスマスイブには,プレゼントを届けなければ,信用問題に関わる。
所詮,サンタは下請けである。
プレゼントを用意したり,どの子にどのプレゼントをあげたりといった計画は何も知らない。
言われたとおり,プレゼントを運べばいいのである。
サンタは元請に相談した。
元請はGreat Operation Director,通称GODである。
しかし、天の一声で,きちんと仕事ができないのなら,もう二度と下請けに使わないと言い渡されてしまった。
荷物は重い。
トナカイは3頭しかいない。
さて,どうするか。
困り果てたサンタは,決断した。
他の動物達にも手伝ってもらおう。
サンタの要請にたくさんの動物達が集まってきた。
そう,サンタは人望が厚いのである。
日本の子供達へのプレゼントは,黒猫とペリカンとダックスフントとパンダと飛脚が志願した。
こうして,日本では,黒猫とペリカンとダックスフントとパンダと飛脚がプレゼントを運ぶこととなった。
それ以来,クリスマス以外にも彼らが色々な物を運ぶこととなった。
これが、宅配便の所以である。
金曜日, 12月 08, 2006
小さなクリスマス
小さなクリスマス 1
確か,中学校の頃だった。
英語の問題集の中にあった話だ。
原作者の名前も何もかもが不明である。
あるところに貧しい農家があった。
その年のクリスマスが近づいた頃だった。
母親は3人の子供にこう言った。
「今年はいつもの年に増して貧しいので,クリスマスプレゼントはあげられません」
家庭の事情をよく知っている子供達は,頷いた。
そして,クリスマスイブの日がやってきた。
長男は,今まで少しずつ貯めてきた貯金箱を開けた。
そこには,数セントの硬貨が入っていた。
長男は次男と相談した。
自分達は我慢ができる。
でも,小さい妹には何かしてあげたいと。
次男も賛成した。
そして,数セントを握り締め,3人は街に出掛けて行った。
街は明るかった。
陽気なクリスマスソングも流れていた。
3人は,おもちゃ屋の前で立ち止まった。
「マリー,ご覧。いろんなおもちゃがあるだろう。好きな物を買ってあげるよ」
しかし,手には数セントしか無い。
長男は妹を喜ばせたかった。
どんなものでも買ってあげたかった。
マリーは,ウインドウガラスをじっと見つめた。
その視線の先には,大きな人形があった。
長男の手は緊張で汗を掻いた。
そして,マリーは言った。
「あのお人形の隣にある,青い皿が欲しい」
マリーは人形の側にある小さな青い皿を指差した。
その値段は5セントだった。
早速,3人は店の中に入り,幼い妹に青い小さな皿を買ってあげた。
マリーは喜び,それを見ていた兄たちも喜んだ。
その帰り道,3人を暖かい光が包んでいた。
確か,中学校の頃だった。
英語の問題集の中にあった話だ。
原作者の名前も何もかもが不明である。
あるところに貧しい農家があった。
その年のクリスマスが近づいた頃だった。
母親は3人の子供にこう言った。
「今年はいつもの年に増して貧しいので,クリスマスプレゼントはあげられません」
家庭の事情をよく知っている子供達は,頷いた。
そして,クリスマスイブの日がやってきた。
長男は,今まで少しずつ貯めてきた貯金箱を開けた。
そこには,数セントの硬貨が入っていた。
長男は次男と相談した。
自分達は我慢ができる。
でも,小さい妹には何かしてあげたいと。
次男も賛成した。
そして,数セントを握り締め,3人は街に出掛けて行った。
街は明るかった。
陽気なクリスマスソングも流れていた。
3人は,おもちゃ屋の前で立ち止まった。
「マリー,ご覧。いろんなおもちゃがあるだろう。好きな物を買ってあげるよ」
しかし,手には数セントしか無い。
長男は妹を喜ばせたかった。
どんなものでも買ってあげたかった。
マリーは,ウインドウガラスをじっと見つめた。
その視線の先には,大きな人形があった。
長男の手は緊張で汗を掻いた。
そして,マリーは言った。
「あのお人形の隣にある,青い皿が欲しい」
マリーは人形の側にある小さな青い皿を指差した。
その値段は5セントだった。
早速,3人は店の中に入り,幼い妹に青い小さな皿を買ってあげた。
マリーは喜び,それを見ていた兄たちも喜んだ。
その帰り道,3人を暖かい光が包んでいた。
月曜日, 11月 27, 2006
オラの家族 10
『オラの家族 Vol.10 チコ』
チコについて,Vol.6でも書いたが,トコのことの方が量的にも内容的にも多かったので,改めて書こうと思う。
チコはインコである。
セキセイインコである。
因みに『セキセイ』とは『背黄青』と書く。
つまりは,背中の羽の色が黄色や青なのである。
チコとトコを飼い始めたのは確か小学校の高学年からだったと思う。
なぜか,雛のチコとトコを世話した記憶はあるのだが,時期や季節の記憶が無い。
トコは天寿を全うすることはできなかったが,チコは長生きをした。
オイラが大学に通うようになっても,生きていた。
チコは,人懐っこいインコであった。
籠から出すと,よく,人の肩や頭に止っていた。
また,話もできた。
勿論,会話はできない。
いわゆる鸚鵡返しである。
彼が覚えていたフレーズは以下の通りである。
「あっちゃん,学校」
「お父さん,お仕事」
「お兄ちゃん,勉強」
「チコちゃん,チコちゃん」
の,4種類である。
しかし,彼はこの4つのフレーズを組み合わせて,彼なりに豊富に富む話をしていた。
「お父さん,勉強」
とか
「あっちゃん,お仕事」
という具合である。
それなら,まだいいが,調子に乗ると
「チコちゃん,お仕事」
などと言っていた。
嘘をつけ。
お前は,何にも仕事していないだろうが。
という,突っ込みを何回も入れたが,彼は反省しなかった。
どの鳥もそうなのかは確認していないが,彼は爪の音が好きだった。
親指と中指の爪を弾くと「パチッ」というか「カチッ」というか,音が出る。
彼は,その音が大好きで,その音を聞くと興奮して毛が逆立ち,瞳孔をキュッとすぼめた。
そして,話を始めた。
特に眠たいときは,顕著であった。
オイラは,暇になると爪の音を立てて,チコに話をさせていた。
オイラも楽しんだが,彼も彼なりに楽しんでいたと思う。
チコは,人間で言えば中年の辺りで連れ添いを失った。
きっと,熟年,老年の頃は寂しかったろうと思う。
しかし,その分,彼は人間に甘えてきた。
果物が好きで,よくオイラの肩に止って,林檎をシャリシャリいわせて,食べていた。
しかし,齧った林檎を飲み込むより,辺りにばら撒いている方が多かったと思う。
彼は,食欲を満たすというよりは,その齧る音が好きだったのだろうと思う。
彼は,オイラが大学生の頃に大往生した。
10年位生きたのだから,長寿の部類に入ると思う。
ある朝,彼は籠の中で冷たくなっていた。
オイラは,そっと土に埋めた。
その後,オイラは鳥を飼っていない。
きっと,チコは今でも虹の橋の袂で,林檎をシャリシャリいわせていると思う。
チコについて,Vol.6でも書いたが,トコのことの方が量的にも内容的にも多かったので,改めて書こうと思う。
チコはインコである。
セキセイインコである。
因みに『セキセイ』とは『背黄青』と書く。
つまりは,背中の羽の色が黄色や青なのである。
チコとトコを飼い始めたのは確か小学校の高学年からだったと思う。
なぜか,雛のチコとトコを世話した記憶はあるのだが,時期や季節の記憶が無い。
トコは天寿を全うすることはできなかったが,チコは長生きをした。
オイラが大学に通うようになっても,生きていた。
チコは,人懐っこいインコであった。
籠から出すと,よく,人の肩や頭に止っていた。
また,話もできた。
勿論,会話はできない。
いわゆる鸚鵡返しである。
彼が覚えていたフレーズは以下の通りである。
「あっちゃん,学校」
「お父さん,お仕事」
「お兄ちゃん,勉強」
「チコちゃん,チコちゃん」
の,4種類である。
しかし,彼はこの4つのフレーズを組み合わせて,彼なりに豊富に富む話をしていた。
「お父さん,勉強」
とか
「あっちゃん,お仕事」
という具合である。
それなら,まだいいが,調子に乗ると
「チコちゃん,お仕事」
などと言っていた。
嘘をつけ。
お前は,何にも仕事していないだろうが。
という,突っ込みを何回も入れたが,彼は反省しなかった。
どの鳥もそうなのかは確認していないが,彼は爪の音が好きだった。
親指と中指の爪を弾くと「パチッ」というか「カチッ」というか,音が出る。
彼は,その音が大好きで,その音を聞くと興奮して毛が逆立ち,瞳孔をキュッとすぼめた。
そして,話を始めた。
特に眠たいときは,顕著であった。
オイラは,暇になると爪の音を立てて,チコに話をさせていた。
オイラも楽しんだが,彼も彼なりに楽しんでいたと思う。
チコは,人間で言えば中年の辺りで連れ添いを失った。
きっと,熟年,老年の頃は寂しかったろうと思う。
しかし,その分,彼は人間に甘えてきた。
果物が好きで,よくオイラの肩に止って,林檎をシャリシャリいわせて,食べていた。
しかし,齧った林檎を飲み込むより,辺りにばら撒いている方が多かったと思う。
彼は,食欲を満たすというよりは,その齧る音が好きだったのだろうと思う。
彼は,オイラが大学生の頃に大往生した。
10年位生きたのだから,長寿の部類に入ると思う。
ある朝,彼は籠の中で冷たくなっていた。
オイラは,そっと土に埋めた。
その後,オイラは鳥を飼っていない。
きっと,チコは今でも虹の橋の袂で,林檎をシャリシャリいわせていると思う。
土曜日, 11月 25, 2006
ヒロシの足とオイラの足
ヒロシの足とオイラの足
オイラはクレヨンしんちゃんが好きである。
TVでは,ふざけたことばかりやっているが,映画になると,ほろりとさせられる場面があり,そのギャップがまたいい。
TVのふざけ方も好きだし,映画のシリアスさも好きである。
ということで,足の話である。
しんちゃんの父ちゃんであるヒロシは,足が臭い設定になっている。
その設定によると,かなり臭いらしい。
どれくらい臭いのか,想像で計測してみた。
元になる映画は,『クレヨンしんちゃん 嵐を呼ぶ モーレツ! オトナ帝国の逆襲』である。
この話のあらすじを書いてみよう。
昭和40年頃の懐かしきよき時代を忘れられぬ人物が,ある種の懐かしい匂いを発する機械を作った。
その匂いによって,大人達は子供を捨て,昭和の世界に行ってしまった。
しかし,その陰謀をしんちゃん達が潰すというストーリーである。
長々の説明,下手糞で済まない。
で,登場するのが『ヒロシの足の臭(にお)い』である。
主人公であるしんちゃんとその一家は,ヒロシの足の臭いのおかげで,その陰謀を潰すことができたのである。
ヒロシの足の臭さで,懐かしい匂いを断ち切るができたのである。
その匂いは,全国に広まっているのである。
そんな匂いに打ち勝つことのできる臭さ。
それは,どんな臭さだろう。
まず,考えられるのは,『くさやの干物』である。
次に考えられるのは,『納豆』である。
いや,納豆では弱いか。
すると考えられるのは・・・
あの北欧にある醗酵した缶詰だ。
その缶詰は,室内で開けないよう注意書きされているそうだ。
室内で開けると,その臭いで失神する人もいるからだそうだ。
これだ。
ヒロシの足は,これだ。
オイラの足の臭さも相当である。
足の臭さで,負ける自信は無い。
誰であれ,まず,勝つと思う。
ホームレスの方々にも勝つ自信がある。
オイラの足の臭さの成分の大半は,酢酸の臭いである。と思う。
すっぱい臭さである。
そのすっぱ臭い,臭(にお)いの中にスルメの臭いも混じってる。
オイラは,時々,その臭いを嗅いでうっとりとする。
オイラは酢酸の臭いが駄目である。
酢飯が嫌いである。
酢の物も,家ではレモンの絞り汁で作らせている。
マヨネーズの臭いも駄目である。
朝,起きると時々,マヨネーズの臭いがする時がある。
娘の朝食のせいである。
そんな日は,1日中機嫌が悪い。
話を元に戻そう。
オイラは,酢酸の臭いは駄目だが,すっぱ臭い自分の足の臭いは大好きである。
猫のマタタビのようなものである。
風呂に数日入らなかったら,最高である。
こうして,PCの前でも,足の指の間を手の指で擦り,臭いを楽しんでいる。
今もそうである。
鼻くそや耳くその臭いもいいが,やはり足の臭いには負ける。
ぽこてぃんのマラカスの臭いも捨てがたいが,足の臭いには敵わない。
足臭,万歳である。
何せ,無料で楽しめるのだから。
あなたも自分の足の臭いを嗅いでみて下さい。
きっと,中毒になるはずだから。
オイラはクレヨンしんちゃんが好きである。
TVでは,ふざけたことばかりやっているが,映画になると,ほろりとさせられる場面があり,そのギャップがまたいい。
TVのふざけ方も好きだし,映画のシリアスさも好きである。
ということで,足の話である。
しんちゃんの父ちゃんであるヒロシは,足が臭い設定になっている。
その設定によると,かなり臭いらしい。
どれくらい臭いのか,想像で計測してみた。
元になる映画は,『クレヨンしんちゃん 嵐を呼ぶ モーレツ! オトナ帝国の逆襲』である。
この話のあらすじを書いてみよう。
昭和40年頃の懐かしきよき時代を忘れられぬ人物が,ある種の懐かしい匂いを発する機械を作った。
その匂いによって,大人達は子供を捨て,昭和の世界に行ってしまった。
しかし,その陰謀をしんちゃん達が潰すというストーリーである。
長々の説明,下手糞で済まない。
で,登場するのが『ヒロシの足の臭(にお)い』である。
主人公であるしんちゃんとその一家は,ヒロシの足の臭いのおかげで,その陰謀を潰すことができたのである。
ヒロシの足の臭さで,懐かしい匂いを断ち切るができたのである。
その匂いは,全国に広まっているのである。
そんな匂いに打ち勝つことのできる臭さ。
それは,どんな臭さだろう。
まず,考えられるのは,『くさやの干物』である。
次に考えられるのは,『納豆』である。
いや,納豆では弱いか。
すると考えられるのは・・・
あの北欧にある醗酵した缶詰だ。
その缶詰は,室内で開けないよう注意書きされているそうだ。
室内で開けると,その臭いで失神する人もいるからだそうだ。
これだ。
ヒロシの足は,これだ。
オイラの足の臭さも相当である。
足の臭さで,負ける自信は無い。
誰であれ,まず,勝つと思う。
ホームレスの方々にも勝つ自信がある。
オイラの足の臭さの成分の大半は,酢酸の臭いである。と思う。
すっぱい臭さである。
そのすっぱ臭い,臭(にお)いの中にスルメの臭いも混じってる。
オイラは,時々,その臭いを嗅いでうっとりとする。
オイラは酢酸の臭いが駄目である。
酢飯が嫌いである。
酢の物も,家ではレモンの絞り汁で作らせている。
マヨネーズの臭いも駄目である。
朝,起きると時々,マヨネーズの臭いがする時がある。
娘の朝食のせいである。
そんな日は,1日中機嫌が悪い。
話を元に戻そう。
オイラは,酢酸の臭いは駄目だが,すっぱ臭い自分の足の臭いは大好きである。
猫のマタタビのようなものである。
風呂に数日入らなかったら,最高である。
こうして,PCの前でも,足の指の間を手の指で擦り,臭いを楽しんでいる。
今もそうである。
鼻くそや耳くその臭いもいいが,やはり足の臭いには負ける。
ぽこてぃんのマラカスの臭いも捨てがたいが,足の臭いには敵わない。
足臭,万歳である。
何せ,無料で楽しめるのだから。
あなたも自分の足の臭いを嗅いでみて下さい。
きっと,中毒になるはずだから。
水曜日, 11月 22, 2006
オラの家族 9
『オラの家族 Vol.9 ポピー』
オイラが小学校の1年生か2年生の頃だったと思う。
その頃も,犬を飼っていた。
名前はポピーである。
どのような経緯でその犬を飼うようになったのかは覚えていない。
真っ白で,スピッツのようなふわふわの毛をした犬だった。
可愛がってはいたのだけれども,あまり,ポピーとの思い出は無い。
唯一つ,強く記憶に残っていることがある。
ある日,ポピーは小屋の中で蹲っていた。オイラ達がいくら呼んでも決して出て来ようとはしなかった。
オイラ達は小屋に近づいた。
すると,普段はおとなしいポピーが,唸り声を上げた。
オイラ達は吃驚して,すぐに小屋から離れた。
遠くから小屋の中を覗くオイラ達。
ようやく少し見えた。
小屋の中には,鼠のような生き物がいる。
それも数匹。
最初,オイラ達はポピーが鼠に襲われているのかと思った。
ポピーを早く助けなきゃ。
そう思い,もう一度小屋にオイラは近づいた。
またしても,ポピーは唸る。
その時,オイラの目にはっきりと見えた。
中にいるのは鼠じゃない。
犬の赤ちゃんだ。
この時になって初めてオイラ達は,ポピーが雌犬だったことを知った。
なんとも情けない飼い主である。
ポピーの子供達はどうなったか覚えていない。
きっと,親父が処分したんだろうと思う。
しかし,あの時のポピーの我が子を守ろうとする母の強さを感服せずにはいられない。
ポピーが天国で自分の子供達と一緒に幸せに暮らしていることを願う。
オイラが小学校の1年生か2年生の頃だったと思う。
その頃も,犬を飼っていた。
名前はポピーである。
どのような経緯でその犬を飼うようになったのかは覚えていない。
真っ白で,スピッツのようなふわふわの毛をした犬だった。
可愛がってはいたのだけれども,あまり,ポピーとの思い出は無い。
唯一つ,強く記憶に残っていることがある。
ある日,ポピーは小屋の中で蹲っていた。オイラ達がいくら呼んでも決して出て来ようとはしなかった。
オイラ達は小屋に近づいた。
すると,普段はおとなしいポピーが,唸り声を上げた。
オイラ達は吃驚して,すぐに小屋から離れた。
遠くから小屋の中を覗くオイラ達。
ようやく少し見えた。
小屋の中には,鼠のような生き物がいる。
それも数匹。
最初,オイラ達はポピーが鼠に襲われているのかと思った。
ポピーを早く助けなきゃ。
そう思い,もう一度小屋にオイラは近づいた。
またしても,ポピーは唸る。
その時,オイラの目にはっきりと見えた。
中にいるのは鼠じゃない。
犬の赤ちゃんだ。
この時になって初めてオイラ達は,ポピーが雌犬だったことを知った。
なんとも情けない飼い主である。
ポピーの子供達はどうなったか覚えていない。
きっと,親父が処分したんだろうと思う。
しかし,あの時のポピーの我が子を守ろうとする母の強さを感服せずにはいられない。
ポピーが天国で自分の子供達と一緒に幸せに暮らしていることを願う。
火曜日, 11月 21, 2006
連絡
連絡です。
この度,VIP ROOMができました。
感想,批評,批判,ご意見,悪口等々,書いて下さると嬉しいです。
涎が出ます。
尿も漏れます。
ブログの右側からのリンクで入れます。
談話室でも,自由人の亜空間でもいいです。
でも,VIP ROOMが一番使い勝手がいいようです。
画像もアップできます。
お待ちしてます。
スー
この度,VIP ROOMができました。
感想,批評,批判,ご意見,悪口等々,書いて下さると嬉しいです。
涎が出ます。
尿も漏れます。
ブログの右側からのリンクで入れます。
談話室でも,自由人の亜空間でもいいです。
でも,VIP ROOMが一番使い勝手がいいようです。
画像もアップできます。
お待ちしてます。
スー
月曜日, 11月 20, 2006
その仔 3
『その仔 3』
その仔は,その日も玄関にいた。
静かな雨音だけが聞こえる昼下がりだった。
その仔は,静かな眠りと静かな雨音のはざまにいた。
唐突にドアが開いた。
その仔は,今まで足音を聞き逃したことが無い。
その仔は,何が起こったのか,すぐには飲み込めずにいた。
しかし,ドアのところには,懐かしい彼女の顔があった。
その仔は,立ち上がった。
かに見えたが,そうではなかった。
その仔はもう立ち上がれなかった。
その仔は,立ち上げれないもどかしさで一声吠えた。
すぐに彼女が抱きしめてくれた。
その仔は嬉しさあまりに力いっぱいに尻尾を振った。
しかし,それはあまりにも弱々しい振り方だった。
その仔は彼女の顔を舐めた。
塩辛い味がした。
彼女は顔をくしゃくしゃにしながら,その仔をただ抱きしめていた。
そして,彼女は,そっとその仔を寝かせた。
その仔は,されるがままだった。
彼女は,そっとその仔の頭をなでた。
その仔は,小さく尻尾を振った。
かすんでよく見えない目で,その仔は彼女の顔を見つめた。
彼女が泣いている。
なぜ泣いているのか,その仔はよく分からなかった。
その仔はなんだか疲れていた。
彼女と草原をもう一度走りたかった。
その仔は,尻尾を振りながら目を閉じた。
その仔が目を開けることはもうなかった。
その仔は,今,花の咲き乱れる草原で,元気に走り回っている。
彼女が早くここに来ることを願いながら。
その仔は,その日も玄関にいた。
静かな雨音だけが聞こえる昼下がりだった。
その仔は,静かな眠りと静かな雨音のはざまにいた。
唐突にドアが開いた。
その仔は,今まで足音を聞き逃したことが無い。
その仔は,何が起こったのか,すぐには飲み込めずにいた。
しかし,ドアのところには,懐かしい彼女の顔があった。
その仔は,立ち上がった。
かに見えたが,そうではなかった。
その仔はもう立ち上がれなかった。
その仔は,立ち上げれないもどかしさで一声吠えた。
すぐに彼女が抱きしめてくれた。
その仔は嬉しさあまりに力いっぱいに尻尾を振った。
しかし,それはあまりにも弱々しい振り方だった。
その仔は彼女の顔を舐めた。
塩辛い味がした。
彼女は顔をくしゃくしゃにしながら,その仔をただ抱きしめていた。
そして,彼女は,そっとその仔を寝かせた。
その仔は,されるがままだった。
彼女は,そっとその仔の頭をなでた。
その仔は,小さく尻尾を振った。
かすんでよく見えない目で,その仔は彼女の顔を見つめた。
彼女が泣いている。
なぜ泣いているのか,その仔はよく分からなかった。
その仔はなんだか疲れていた。
彼女と草原をもう一度走りたかった。
その仔は,尻尾を振りながら目を閉じた。
その仔が目を開けることはもうなかった。
その仔は,今,花の咲き乱れる草原で,元気に走り回っている。
彼女が早くここに来ることを願いながら。
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