木曜日, 1月 15, 2009

オラの家族 Vol.17 未知との遭遇 - 第1部 -

 『オラの家族 Vol.17 未知との遭遇 - 第1部 -』

 ついこの間まで、オラは闘病生活を送っていた。
 その為、リリーの散歩には殆ど行けずに(行かずに)いた。
 そして、その日、オラの体調がよかった為、リハビリを兼ねて久しぶりに散歩に行った。
 そこは、近所の団地である。

 と、その時である!!!

 我々に思いも掛けぬ出来事が襲った!!!(川口浩探検隊風)
 リリーがリリーに遭遇したのである!!!
 (その犬小屋にはローマ字で「RIRI」と書いてあった)

 第3接近遭遇(未知との遭遇より)である!!!
 いや、それ以上だ!!!
 まさに、第4接近遭遇だ!!!
 
 なんと!
 リリーがリリーに・・・・・(CMが流れます)

 ○ CM 1 こんなゴールデンの時間にパチの宣伝するなや!!!(#゚Д゚)プンスコ

 ○ CM 2 選挙をしたいからってよそよそしい顔して「国民の生活が第一」と抜かすな。ミンス党!!!(#゚Д゚)プンスコ

 (CM終わり)

 (突然カメラが現場を映す)

 リリー1(家のリリー)が、リリー2(ちょっと近所のラブラドールっぽい白い大型犬)に吠え掛かった!!!
 しかも、尻尾は全開におっ立てている~~~~~
 それに負けじとリリー2も吼え返す!!!
 しかも、早朝6時の団地の近所だあ~~~~~
 迷惑千万だあ~~~~~

 そして、ついに、家から、人のよさそうなおばちゃんが出てきた。
 しかも、エプロン姿である。
 きっと朝食を作っていたのだろう。

 業を煮やして文句言いに来たのか?
 (やっちまったか、オラ? うるさいと叱られるのか、オラ? 立ち去った方がいいか?)
 「ま、まずい(;゚Д゚)」と思ったオラは戸惑った。
 
 しかし、おばちゃんはこう言い放った。

 「この子、甘えて吼えるのよね。うふふ(´∀`*)」

 ?????・・・????????・・・・・・・・

 あの~~~どこからどう見てもそんな感じはしないんですが・・・・・・・(;´Д`)
 リリー2は牙をむき出しで、リリー1に向かって吼えているんですが・・・(;´Д`)
 しかも、しっぽは威嚇の為に全開でおっ立てているんですが・・・・・・・(;´Д`)

 そして、ついに、なんと、思いもかけぬ出来事がわれわれを襲った!!!
 突然、リリー2の鎖が外れてしまったのである!!!!!!
 リリー2は、リリー1に飛び掛った!!!
 散歩用のリードがある為、逃げられないリリー1!!!
 2匹はオラの周りをぐるぐる回る。

 (もしかして、バターになるの???)

 ついに、リリー2は、リリー1を押さえつけた!!!
 そして、リリー1に噛み付いた!!!
 リリー1は、痛恨の一撃を食らった!!!!!

 ┏━コマンド?━┓
 ┃ 戦う    ┃
 ┃ 逃げる   ┃
 ┃ 呪文を唱える┃
 ┗━━━━━━━┛

 ┏━━━━━━━┓
 ┃ リリー1は ┃
 ┃ 逃げた   ┃
 ┃ しかし   ┃
 ┃ 取り囲まれた┃
 ┗━━━━━━━┛

 ┏━コマンド?━┓
 ┃ 戦う    ┃
 ┃ 逃げる   ┃
 ┃ キャンと鳴く┃
 ┗━━━━━━━┛

 ┏━━━━━━━┓
 ┃ リリー1は ┃
 ┃ キャンと  ┃
 ┃ 鳴いた   ┃
 ┃       ┃
 ┃ リリー1は ┃
 ┃ 死にました ┃
 ┗━━━━━━━┛

 そんな戦いの最中であるにも拘らず、リリー2を取り押さえようとしないおばちゃん・・・

 あんたは大物かよっぽど鈍い人間だ・・・(;´Д`)

 結局、オラはリリー2の鎖を足で踏みつけて動きを止め、何とかリリー1を救い出した。

 「この子、他の人が好きなのよね。うふふ(´∀`*)」・・・(;´Д`)

 ・・・ん?、確かにオラには襲い掛かって来ないし、尻尾まで振ってオラを見ている。
 でもな、おばちゃん、家のリリー1は噛み付かれてキャンと鳴いて地面に蹲ってるんだよ。(;´Д`)

 ・・・・・・・・・・・・・

 はい、判りました。もう2度とここは通りません。
 通ったオラが悪かった。
 近寄ってごめんなさい。
 
      ∧_∧
    ,( ・∀・)  すいませんでした
     l  (_ノ(ノ 
    (__)__)   

   ,- ,―――-、 
  (U(    ) すいませんでした
   | | ∨T∨
  (__)_) 

 我々は傷を負いながらも何とか逃げ切ることが出来た。
 リリー1の傷は幸いな事に浅かった。
 我々一同は現場を立ち去ることにした。
 危険でこれ以上は、とてもこの場にいることは出来ない。
 
 そして、30m程、離れた所で、リリー1は「ワン」と捨て台詞の如く、大きく吼えた。
 まさにリリー1らしい立派な「弱犬の遠吠え」でその物語は、幕を閉じた。

 - 第1部 完 -