木曜日, 7月 05, 2007

社長 39

 『社長 vol.39』

 コンパか何か,飲み会の時だったと思う。

 同期で,同じゼミの先輩Tと付き合っていたSKという女がいた。

 SKは,何かの拍子でぽろっと,本当にぽろっと言ってしまった。

 SKがT先輩とHした後,彼はぐっすり眠っていたらしい。

 そこで,SKがしたことは・・・

 なんとT先輩のポコ○ンをサランラップで包んだらしい。

 コンパは大爆笑の渦に巻き込まれた。

 そして,誰かが何故そんなことをしたのか聞いてみた。

 彼女の答えは簡潔にして明瞭だった。

 「だって,アソコが痛んだら困ると思ったんだもん」

 それを聞いて周りはさらに大爆笑した。

 しかし,その後の社長の言葉が凄かった。

 「ふ~ん,腐りやすいほど柔らかかったんだ,その『ピーッ』(放送禁止用語)」

 周りは一瞬,しんとした空気に包まれた。

 彼女はポ○チンを「アソコ」と言っていた。

 社長はもろに性器の俗称を言った。

 勿論,その席には多数の男女がいたのは,言うまでも無い。

 老若男女と言ってもいい位の。

 まあ,当然社長だからそれ位は大したことがない。

 追い討ちをかけるように,また言った。

 「そんな柔らかい『ピーッ』(男性のシンボル)だったら,『ピーッ』(女性のシンボル)に入らないでしょう?」

 「ひっひっひっひ,T先輩の『ピーッ』はふにゃ『ピーッ』なんだ」

 連続の放送禁止用語に我々は打ちのめされた。

 しかも,恐れ多くも先輩の悪口である。

 ばれたら,絶対に苛められる。

 しかも,そのTという先輩はキレやすくて有名だった。

 そして更に,生物のゼミナールの学生である社長は,生物学的用語を駆使しながら

 SKとTのHについて熱く語り始めた。

 勿論,想像である。

 想像でも彼はその手の話なら,いくらでも語り明かせるのである。

 その夜,誰も,そんな社長を止めることは出来なかった。