水曜日, 9月 02, 2009

ホールで見かけた楽しい仲間 Vol.5

   ホールで見かけた楽しい仲間 Vol.5

 その爺さんを目撃した時の衝撃はさほど無い。
 しかし、ネタが無いので書くことにしよう。
 その爺さんは、小便をしていた。
 それだけなら普通だ。
 両手を後ろに組み、背を反らせながら用を足していた。
 おいおい、こぼれるぞ。
 でもまあ、それもあまり驚かない範疇だろう。
 あまり普通ではないが。
 さて、用を足した後が問題なのであった。

 オイラは2つ離れた便器で用を足していて、横目でその爺さんを観察していた。
 でかい。
 イチモツがとにかくでかい。
 数十年前には女性にもてて、何人かの女性を泣かせた事があるだろうと思う位でかい。
 しかも長い。
 途轍もなく長い。
 まるでホースのようである。
 両手でも握りきることができないのではないだろうか。
 用を足した爺さんは、おもむろに息子をしごきだした。
 オイラは何事かと思い、自分の後始末を止めて見ていた。
 観察で判明した事は、マスを掻いていたのではなく、ホースに残った小便を搾っていたのである。
 こんなところでマスを掻いていたら警察もんだ。
 牛の乳を搾るように絞りきった爺さんは、颯爽と人ごみの中へ消えていった。
 見慣れない顔だったので、次も会えるかどうかは不明だ。
 でも、もう1度位は見たいホースだった。

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