3
先生がなにか言ってる。
ボクのかおをじっと見てなにか言ってる。
先生の声がよくきこえない。
でも、なんだか先生はおこっているようだ。
まわりのみんなはボクのほうをじっと見ている。
ボクはなにもわからないからじっとしている。
先生がボクのそばに来た。
そして、きょうかしょでボクのあたまをたたいた。
なんでたたかれたのか、わからない。
そんなにいたくはなかったけれど、なみだがでた。
まわりのみんなはボクをばかにしたような目で見ているだけ。
ボクの心はちくりとした。
そこでゆめがさめた。
おきあがろうとすると、がさがさという音がきこえた。
ボクの上には、たくさんのはっぱがのっていた。
ねるまえには、はっぱがなかったから、ねているうちにボクをつつんでくれたんだろう。
はだざわりはよくないけれど、とてもあたたかかった。
ボクははっぱをどけておきあがる。
木に水をあげなくっちゃ。
きっと木ものどがかわいてるはず。
ボクはいずみに行って手のひらで水をくんできた。
そしてそっと木のねもとに水をあげた。
なんかいも水をあげた。
ちょっとつかれた。
ボクも水をのんだ。
でも、この木は大きいからもっと水をあげなくちゃ。
もっといっぺんにあげることができないかな。
0 件のコメント:
コメントを投稿