土曜日, 8月 25, 2007

胡桃の樹の下で 7

   7

目をさますとくらかった。

おなかがすいた。

でも、ママはいない。

だいどころに行った。

だいどころは、いつものようにきたなくてくさかった。

れいぞうこをあけた。

中には、ビールしかなかった。

いつもパパやママがのむやつ。

食べものはなにもなかった。

すいはんきをあけた。

少しだけど、ごはんが入っていた。

しゃもじでごはんをすくって、ちゃわんに入れた。

ぱりぱりと音がした。

ぱりぱりのごはんにしょうゆをかけて、食べた。

ぽりぽりと口の中で音がする。

かたくてなかなかかめない。

でも、おなかがすいていたので、食べた。

もっと食べたい。

でも、ごはんはもうない。

外では、あかやきいろの光がチカチカしていた。

ママもパパもかえってこない。

ボクはひとり。

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