8
目がさめたとき、おなかがなった。
そういえば何も食べてないなと思った。
どこかに食べもの、ないかな。
そう思ったとき、上からなにかがおちてきた。
ぽとっぽとっ。
ボクはなにがおちてきたか見に行った。
茶色くなったしわしわの木の実。
そとのかわはすぐにむけた。
むいてみるとくるみだった。
木のまわりをぐるっとまわってみると、たくさんくるみがおちていた。
ボクはくるみをひろいあつめた。
きっとこの木がボクのためにおとしてくれたんだ。
この木はくるみの木だったんだ。
ボクは、石をひろってきた。
石でくるみをたたいてわった。
中のみをえだでほじくりだして食べた。
ちょっとにがくてちょっとあまい。
おなかがすいていたから、いくらでも食べられた。
おなかがいっぱいになると、またねむくなった。
木のはのふとんでねむった。
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