日曜日, 8月 26, 2007

胡桃の樹の下で 8

   8

目がさめたとき、おなかがなった。

そういえば何も食べてないなと思った。

どこかに食べもの、ないかな。

そう思ったとき、上からなにかがおちてきた。

ぽとっぽとっ。

ボクはなにがおちてきたか見に行った。

茶色くなったしわしわの木の実。

そとのかわはすぐにむけた。

むいてみるとくるみだった。

木のまわりをぐるっとまわってみると、たくさんくるみがおちていた。

ボクはくるみをひろいあつめた。

きっとこの木がボクのためにおとしてくれたんだ。

この木はくるみの木だったんだ。

 ボクは、石をひろってきた。

 石でくるみをたたいてわった。

 中のみをえだでほじくりだして食べた。

 ちょっとにがくてちょっとあまい。

 おなかがすいていたから、いくらでも食べられた。

 おなかがいっぱいになると、またねむくなった。

 木のはのふとんでねむった。

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