『社長 vol.3』
社長は,北海道で有名な塾の講師をしていた。
そして,塾に来る中学生の可愛い子を見つけては俺達に報告をしてくれた。
「先輩,先輩,実は昨日可愛い子を見つけたんですよ。いっひっひっひ」
もう満面の笑みである。
本当に好きで好きでたまらないのである,女子中学生が。
まあ,確かにそうである。
彼を相手にする大人の女はいないであろうから。
これは彼の傾向であるが,同時に責任であり,義務でもある。
民事的にもなんら問題が無い。
しかし,塾に通わせてる親の心境や如何ほどであろうか?
心配である。
彼には責任を全うする能力は無い。
いつ手を,いやティ○ポを出してもおかしくないのである。
いつ出すか我々は期待していた。
そして,嬉しそうに話す彼を見るのは楽しいのである。
話を聞く我々は,刑事的に問題ない。
民事的にも全く問題ない。
気楽である。
ただ,楽しい話をするときの彼の行動にちょっと問題があった。
靴下を脱いだ後,足の指の間で色々な物を擦るのである。
擦るのは,ティ○ポもそうだが,自分の部屋でやってほしい。
彼の足は臭い。
俺の足も臭いが,彼には敵わない。
さらに,水虫であった。
もう最高である。
ある時,Nのアパートで,ギターのチューニングをするための音叉を足の指の間で擦った。
いつものように。
Nは,もろに嫌な顔をした。
しかし,社長は気付かない。
気付くわけはないのである。
彼は『非常識』を通り越して,『無常識』なのだから。
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