『社長 vol.25』
俺が始めてストリップ劇場に行った時も,社長と一緒だった。
初めて行くストリップなるものに非常に期待を抱いて行った。
時は大学2年,塾の給料日の日であった。
長く辛いバイトを終え,給料を懐にした我々は,意気揚々と夜の街へ繰り出していった。
最初は居酒屋でたらふく飲み食いした。
その後,その頃流行っていたカフェバーに行った。
そして,その後いよいよストリップに行った。
きっかけは,呼び込みのおっさんの声だった。
「今なら,時間が無いから500円でいいよ」
貧乏な我々はすぐさまその話に乗った。
薄暗い劇場内は熱気に溢れていた。
我々が入ったのは,ちょうど,踊り子が交代するときだった。
そして,出てきた踊り子は・・・
悲惨であった。
顔はひどい。体も太めだ。
しかし,それだけなら許せる。
推測ではあるが,その踊り子は性転換手術を受けていたはずだ。
理由ならある。
その踊り子の栗と栗鼠は異様に大きかったのだ。
直径15mmはあった。
顔も人工的に作られているのが見え見えだった。
その造りがまたひどい。
しかし,社長は,
「性転換したやつのストリップは,初めてですよ。ひっひっひっひ」
と喜んでいた。
そう,社長はFZKの帝王なのである。
ちょっとそっとのFZKでは,飽き足らないのである。
砂被りに陣取った社長は,舐めるような目で踊り子を見つめていた。
我々も含めて他の客は,引いていた。
とてもじゃないがおてぃんぽを勃たせることはできなかった。
そんなわけで,熱心に踊り子を見つめる社長は,踊り子に気に入られた。
踊り子は社長の目の前で観音様を開帳し,社長に大人のおもちゃを渡した。
嬉しさに顔をほころばせながらおもちゃを出し入れする社長。
当然,我々は社長を一人劇場に置き去りにし,飲み直すことにした。
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