『オラの家族 Vol.3 ユカ』
オラには娘が一人いる。
名前はユカだ。
漢字で書くのはちょっとためらわれるので,カタカナで書く。
ためらう理由は別に無いが・・・
兎に角,彼女は,オラにとって最悪の作品だ。
これ以上,出来の悪い作品はない。
オラと嫁のDNAの悪い部分だけが受け継がれている。
オラの負のDNA。
1.汗っかきである。
2.1の理由から足が臭い。
3.1の理由から水虫である。
4.協調性が無い。
5.孤独を好む。
6.運動が苦手である。
7.1の理由から脂性である。
8.寝相が悪い。
9.目が悪い。
10.不細工である
11.鼻が悪い。
12.耳が遠い。
13.神経質である。
14.好き嫌いが激しい。
15.乗り物に弱い。
16.字が下手である。
17.絵のセンスが無い。
18.ピアノを習っているのに音痴である。
19.能力が低いくせに努力をしない。
20.忍耐力が無い。
21.自己中心的である。
22.だらしない。
23.体を動かすのが好きでない。
24.行動力が無い。
25.物忘れが激しい。
26.その他
嫁の負のDNA。
1.頭が悪い。
2.太ももが太い。
3.咄嗟の判断力に劣る。
4.不細工である。
5.絵を描くのが下手である。
6.論理的思考ができない。
7.能率が悪い。
8.簡単な計算をよく間違える。
9.同時に2つのことを考えることができない。
10.説明が下手である。
11.地図が読めない。
12.その他
よくまあ,これだけ悪いところを選んで作り上げられたものだと思う。
やはり,この世に神はいないと思う。
良いところは一つも見つけることができない。
こんなに自分の娘をぼろくそに言うことができるものだと我ながら感心する。
しかし,事実は変えようがない。
よく,娘が嫁に行くことを考えると涙が出てくるという父親がいる。
オラは違う。
嫁に行けないことで涙が出そうになる。
大体,こんな娘と付き合おうと思う殊勝な男がいるだろうか?
オラから見れば,NOである。
オラなら絶対付き合わない。
ましてや結婚なんてしない。
絶対に。
こんな娘でも,10年ほど前は可愛かった。
どんな動物でも,小さい頃は可愛いように,オラの娘も1歳くらいの頃は可愛かった。
若い人からは可愛いと言われなかったが,爺さん婆さん達からは可愛いと言われた。
爺さん,婆さんに人気なのである。
もしかすると,顔の作りが30年程前なのかも知れない。
まあ,愛着が無い分だけ,実験用モルモットとしては最適である。
オラは毎日実験をしている。
何をしたら怒るのか?
どこまで忍耐力があるか?
どこまで臭くなることが出来るか?
断っておく。
決して,児童虐待ではない。
明らかな実験である。
崇高なる目的を持った実験である。
もう一度言おう。
決して楽しんでいるわけではない。
なんだか書いているうちに実験したくなってきたので,これから娘を殴ってこようと思う。
少し,すっきりした。
娘は少し怒ったが,反抗はしてこなかった。
この程度は忍耐できるようである。
しかし,うっすらと涙を浮かべていた。
さて,話を進めようか。
うん,まあ,なんだ。
娘が可愛くて仕方が無い父親なんて,信ずるべきに値する人間ではないだろう。
その証拠に,オラのように娘の長所・短所を箇条書きにして表してみると良い。
欠点の方が遥かに多いことが分かるはずだ。
すると,娘を客観的に見ることの出来るオラは,信用が厚いはずである。
誰かオラに金を貸さないか?
0 件のコメント:
コメントを投稿