『社長 vol.22』
社長が素人に筆下ろしをしたのには,裏があった。
ズバリ,テレクラである。
そう,社長は一時期テレクラに通い詰めていたのである。
H海道の中心都市S幌市は勿論,彼の実家がある道東のK市でも通っていた。
社長は毎週土曜になると,温泉に行って腹黒い体を清め,テレクラへと突進していたのである。
初体験はS市だった。
その時,釣果は無かったという。
それでも彼は,毎週500kmもR町からS市の間をへたくそな運転でドライブしていた。
そして,ついに念願叶い,素人と事に及ぶ時が巡り来た!!!
ああ,ついに彼は普通の人になってしまったのか・・・
我々は落胆した。
しかし,社長の細部にわたる『事』の顛末を聞くとNは興奮した。
Nは,落胆から一気に昇天である。
何故なら社長が経験したのはア○ルなのである。
Nは,小学生のころからアナ○に異常に惹かれていたといふ。
そんな,モテてモテて,しようもなかったNより先に,社長は○ナルを経験したのである。
Nの胸中には,社長に対する羨望が渦巻いた。
「あ,あ,あ,憧れのア○ルを,社長に先を越されるなんて・・・」
社長が事の顛末を語り終えた時,Nはポツリと言った。
「いいなぁ・・・」
とても看護婦キラーのNとは思えない発言だった。
そう,Nは特に看護婦と仲良しだった。
俺の知る限り,付き合った看護婦は5人以上いた。
俺に話をしていない数も入れると10人は優に超えていたと思ふ。
しかし,そういうNの母親は看護婦だった。
0 件のコメント:
コメントを投稿