『オラの家族 Vol.1 リリー編(前編)』
オラは犬を飼ってる。
名前は『リリー』という。
とても可愛い,女の子らしい名前である。
しかし,当初7歳の娘は,『シロ』と名付けようとした。
犬種はシェットランドシープドッグ,所謂シェルティーである。
白い所は首周りと足のみであり,全体としては茶色である。
我が娘ながら,その脈略の無い名付け方に溜息が出た。
勿論,安堵の溜息ではない。逆である。
リリーは,顔つきが醤油顔であり,決してシェルティーの凛々しい顔つきではない。
シェルティーと柴犬を足して2で割ったような顔つきである。
が,色々な人から「可愛いね」と言われる。
リリーは一応,血統書付である。
しかし,我が家に血統書は存在しない。
何故かというと買った所がとんでもないいい加減な所だったからである。
そこは,ペットショップでは無い。
ペットショップに卸す,ペット卸し屋である。
でも,正確に言うと犬の繁殖所である。
兎に角,その店の辺り一面は異様に臭かった。
そこのいい加減親父は,
「後で血統書は送ります」
と言ったまま,送ってこなかった。
犬に10万,血統書に5千円払った。
5千円の損である。
実に悔しい。
しかしそこはもう既に潰れてしまっている。
今更,文句の言いようが無い。
いい加減親父は,
「メスはおとなしいよ」
と言った。
しかし,物音がするとすぐに吠え立ててうるさい犬であった。
しかも,リリーは,はずれの犬だった。
仔犬の時,犬を登録し,狂犬病予防接種のために犬猫病院に行った。
獣医はリリーを見るなり,こう言った。
「はずれを選んだね」
「後ろ足が異常に細い」
「発達不良だね」
「あそこは(買った所)は,評判悪くて有名なんだよ」
ううぅ・・・あそこを選んだのはオラだ。
ペットショップより安いと知って,選んでしまった・・・
土曜日, 11月 18, 2006
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